【歌ってみたmix】Three-Body Technology『UNMASK』
- やっち

- 13 時間前
- 読了時間: 4分
歌ってみたのmixをしていると、ボーカルがオケから浮いてしまって馴染まないということがよくあると思います。
今回紹介するUNMASKを使えば、人間の聴覚特性を考慮した処理で、簡単かつ自然にボーカルをオケに馴染ませることができます。
WavesfactoryのTrackspacerは、ボーカルとオケの干渉を自動的に解消してボーカルを聴き取りやすくするマスキング解消プラグインとして有名ですが、このUNMASKは、マスキングの解消だけでなく、ボーカルとオケを自然に馴染ませることもできるプラグインです。
その鍵となるのがGlueモードです。
ボーカルトラックにUNMASKをGlueモードで挿すことで、ボーカルとオケの相互マスキングを考慮しながら自然に溶け込ませることが可能です。Trackspacerが「オケを削ってボーカルを目立たせる」のに対し、UNMASKは「ボーカル側をオケに寄せて一体感を高める」という逆のアプローチになっています。
UNMASKとは
UNMASKはThree-Body Technologyのサイコアコースティック(人間の耳の特性を考慮した)ダイナミックプロセッサーです。 SPEC(オートEQ)・TILT(トーン調整)・TIME(時間的アンマスキング)の3機能が連携してマスキングを解消するのがメインの機能ですが、歌ってみたのmixでは、Glueモードを使うのがオススメです。
EQやコンプでは実現が難しい、ボーカルとオケとの自然な調和が簡単にできるため、歌ってみたmixにおいて非常に重宝するプラグインです。

主要パラメーター
ここでは、Glueモードを使用する場合を想定して各パラメーターの説明をします。

各モジュールのDepth(Glueモード時)
SPEC Depth:周波数をオケに合わせて融合
TILT Depth:トーンをオケに寄せる
TIME Depth:オケと時間的な一体感を出す

Masterセクション
Smooth:個別設定を変えずに全モジュールのSmooth(処理解像度)を一括調整 Scale:全体の処理強さを一括調整 Attack:全モジュールのアタック時間を一括制御 Release:全モジュールのリリース時間を一括制御
Sidechainセクション
Internal: デフォルトモード。挿入されたトラックの音源を分析し、処理します。
Ext.: 標準的な外部サイドチェーン。別トラックの音源を分析し、挿入されたトラックの処理をします。
Glue: 特におすすめの機能です。オケをサイドチェイン入力すると、ボーカルとオケの相互マスキングを分析し、ボーカル側をオケに自然にフィットさせます。
※ Sidechain Monitor:オケが正しく入力されているか確認できます

おすすめの設定方法
ボーカルトラックにUNMASKを挿入
SidechainをGlueに切り替え → オケをサイドチェイン入力
Sidechain MonitorをONにして、オケの音だけになるかを確認
TILTの検出周波数範囲を調整
SPEC Depthを30%、TILT Depthを20%、TIME Depthを30%にして再生
各Depthの値を調整
Master Scaleで全モジュールの強さを微調整
おすすめポイント
① Glueモードがとにかく便利
繰り返しになりますが、オケにボーカルを自然に溶け込ませることができる画期的なプラグインです。オケを分析してボーカルを処理しているため、まさに同じ空間にいるような一体感が得られます。ボーカルをオケに馴染ませたい場合に最適です。
② 扱いやすい必要最小限のパラメーター
強く処理しすぎるとボーカルの質感に違和感がでてしまいますが、各パラメーターを調整することで適度な処理が可能です。パラメーターも必要最小限に絞られているので、初心者の方にも扱いやすいです。
③ 優れた視認性
特にTILT機能の周波数領域の指定の際には、スペクトルを見ながら視覚的に調整することができるのが便利です。

まとめ
UNMASKは、オケにボーカルを自然に馴染ませる用途として非常に便利なプラグインです。もちろん、オケのマスキング解消にも使えるので、Glueモードと併用することで更に使い道の幅は広がるかと思います。
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