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【歌ってみたmix】Tokyo Dawn Labs 『OD Finesse』(スペクトルプロセッサー)

更新日:1 時間前


久しぶりのプラグインレビュー。

ぼちぼち気になったプラグインを紹介していきます。


今回紹介するプラグインはTokyo Dawn Labs『OD Finesse』というスペクトルプロセッサーです。

耳につく共振を抑える系のプラグインです。


この系統だとSoothe2が人気ですね。


機能紹介をしつつ、Soothe2との違いについても触れたいと思います。



Finesseという音声プラグインのインターフェース。周波数スペクトラムが表示され、調整用の複数のノブやボタンが配置。モダンなデザイン。

OD Finesseの特徴

  • 不要な共振を自然に整え、音のキャラクターはしっかり残す

  • アタック感や位相のまとまりを崩しにくい最小位相処理

  • Retiltが音色バランスと音量感の変化を自動で補正

  • マスタリング品質を意識して設計されたプロ向け仕様


基本の考え方

  • 効き方は主に Depth、Timing、Guard の3つで決まります。

  • さらに周波数ごとのカーブで、どこを強く処理するかを細かく決められます。

  • 入力レベルに強く依存しないので、セットしてから微調整する使い方に向いています。


主要コントロール

  1. Depth

    全体の処理量です。上げるほど共振をしっかり抑制します。まずはここで効果の強さを決定します。


黒い背景に金色の縁取りがある深度つまみがあり、0から10までの数字が周囲に配置されている。つまみは5を指す。下に「DEPTH」と表示。

  1. Bands

    周波数分解能です。高いほど細かく処理できますが、負荷は増えます。自然さ重視なら中程度、問題点狙い撃ちしたいなら高めがオススメです。


    黒い背景に配置された調整ノブ。ノブ中心に「I」の文字。周りに2, 3, 6, 12, 18, 24, 36の数字が刻まれ、「BANDS」の文字が下に表示。

  1. Timing

    反応速度です。低い値は速く、高い値はゆっくり効きます。高域の痛さには速め、低域の自然さには遅めが合いやすいです。


黒い背景に青と白の円形のダイヤルがあり、「TIMING」というテキストがあります。ダイヤルは中央を指しています。

  1. Guard

    効かせすぎを防ぐ保護量です。上げると小さなピークには触れにくくなります。音が痩せるときは Guard を少し上げると安定しやすいです。


ダーク背景に紫色のつまみがあり、0から12の数字が表示。つまみは3に設定。「GUARD」の文字が下にある。

  1. Active / Output

    Active は処理のオン/オフ、Output は出力補正です。比較するときは音量差が出ないよう Output で合わせます。


黒い背景に赤い四角形のアイコンが中央にあり、その下に「ACTIVE」というテキストが表示されている。
dBメーターのディスプレイ。黒い背景に白の数字で0.0 dBと表示され、「OUTPUT」の文字が下にある。

  1. チャンネル処理

    ・L/R Mode

    左右チャンネルを個別または連動して処理します。LINK を上げると左右の動きがそろい、定位が安定します。

    ・M/S Mode

    センター成分とサイド成分を分けて処理します。WEIGHT で Mid / Side の効き方の重みを変えられます。空間感を残したい素材では便利です。


L/RとM/Sのボタンが黒背景上に配置。L/Rは左が緑、右が赤。M/Sは紫。下にLINKボタンが緑と赤で並ぶ。


黒い背景に「L/R」「M/S」「WEIGHT」のテキスト。左右に色付きの円、青と紫の同心円、青と紫の目のアイコンがある。

  1. カーブ編集

    周波数ごとの Depth、Timing、Guard をカーブで直接調整できます。高域だけ速くする、低域だけ控えめにする、といった使い方ができます。


    黒い背景に数字「8.8」と「996 Hz」の文字。右側に黄色、青、紫の小さい四角。

    Handle Value / Handle Frequency

    選択中ポイントの量と周波数を数値で編集します。ドラッグより正確に追い込みたいときに使います。

    黒い背景に白い数字で「8.8」と表示されたデジタルディスプレイ。

    Depth Curve

    どの帯域をどれだけ抑えるかを決めます。刺さる帯域だけ少し深くする使い方が基本です。

    暗い背景に輝く黄色の四角が浮かび上がる。温かい光が放たれ、静かで落ち着いた雰囲気を醸し出している。

    Timing Curve

    帯域ごとの反応速度を決めます。高域は速め、低域は遅めにすると自然になりやすいです。

    暗い背景にブルーに光る四角いボタン。シンプルで未来的なデザインが強調され、静かな雰囲気を醸し出している。

    Guard Curve

    帯域ごとの保護量を決めます。残したい音色の帯域は Guard を高めにします。

    黒い背景に紫色の光るボタンが1つ表示されている。シンプルで未来的なデザイン。

    編集操作

    ポイントは追加、削除、複数選択ができます。カーブは自動で滑らかにつながるので、ざっくり作っても形が崩れにくいです。

黒の背景に音響グラフ。紫、青、黄の線が異なる曲線を描く。横軸は周波数(20Hz〜20kHz)、縦軸はdB。


  1. ReTilt

    処理で変わった音色バランスや体感音量を自動で補正します。効かせすぎて明るさや重心が変わるときに役立ちます。まずは控えめに入れ、元の質感が戻るところで止めると使いやすいです。


基本的な設定方法

  1. まず Depth を少し上げ、Guard で痩せすぎを防ぎます。

  2. 次に Timing を調整して、痛い帯域は速く、低域は遅くします。

  3. 最後に Delta で削りすぎていないか確認し、必要なら ReTilt で質感を戻します。


Soothe2との違い

OD Finesseは、音色の変化を極力起こさずに問題となる共振を抑えられるように、周波数ごとに反応速度や保護量を決められる設計になっています。なので、Soothe2より詳細な設定が可能な分、少し操作が難しいように感じます。まだボーカルにしか試せていませんが、素早く手軽に問題となる共振を抑制するにはSoothe2の方が適しているように感じました。Soothe2は少し引っ込んだ音になりがちですが、それは他のプラグインの設定でカバーできます。

一方で、OD Finesseはアタック感を含めた音色の変化が少ないため、より繊細なコントロールが必要なマスタリングに向いているように感じました。メーカーもマスタリング品質と謳っています。ボーカルにも十分使えるプラグインだと思いますが、少し慣れが必要に感じます。


おすすめの用途

ボーカルの耳痛さを素早く処理したい: Soothe2

2mixやマスターで、音色や位相感を崩さず上品に整えたい: OD Finesse


といったところでしょうか。


また、何か発見があれば追記します。


では、また!


 
 
 

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