【歌ってみたmix】Tokyo Dawn Labs 『OD Finesse』(スペクトルプロセッサー)
- やっち

- 4月10日
- 読了時間: 4分
更新日:1 時間前
久しぶりのプラグインレビュー。
ぼちぼち気になったプラグインを紹介していきます。
今回紹介するプラグインはTokyo Dawn Labs『OD Finesse』というスペクトルプロセッサーです。
耳につく共振を抑える系のプラグインです。
この系統だとSoothe2が人気ですね。
機能紹介をしつつ、Soothe2との違いについても触れたいと思います。

OD Finesseの特徴
不要な共振を自然に整え、音のキャラクターはしっかり残す
アタック感や位相のまとまりを崩しにくい最小位相処理
Retiltが音色バランスと音量感の変化を自動で補正
マスタリング品質を意識して設計されたプロ向け仕様
基本の考え方
効き方は主に Depth、Timing、Guard の3つで決まります。
さらに周波数ごとのカーブで、どこを強く処理するかを細かく決められます。
入力レベルに強く依存しないので、セットしてから微調整する使い方に向いています。
主要コントロール
Depth
全体の処理量です。上げるほど共振をしっかり抑制します。まずはここで効果の強さを決定します。

Bands
周波数分解能です。高いほど細かく処理できますが、負荷は増えます。自然さ重視なら中程度、問題点狙い撃ちしたいなら高めがオススメです。

Timing
反応速度です。低い値は速く、高い値はゆっくり効きます。高域の痛さには速め、低域の自然さには遅めが合いやすいです。

Guard
効かせすぎを防ぐ保護量です。上げると小さなピークには触れにくくなります。音が痩せるときは Guard を少し上げると安定しやすいです。

Active / Output
Active は処理のオン/オフ、Output は出力補正です。比較するときは音量差が出ないよう Output で合わせます。


チャンネル処理
・L/R Mode
左右チャンネルを個別または連動して処理します。LINK を上げると左右の動きがそろい、定位が安定します。
・M/S Mode
センター成分とサイド成分を分けて処理します。WEIGHT で Mid / Side の効き方の重みを変えられます。空間感を残したい素材では便利です。


カーブ編集
周波数ごとの Depth、Timing、Guard をカーブで直接調整できます。高域だけ速くする、低域だけ控えめにする、といった使い方ができます。

Handle Value / Handle Frequency
選択中ポイントの量と周波数を数値で編集します。ドラッグより正確に追い込みたいときに使います。

Depth Curve
どの帯域をどれだけ抑えるかを決めます。刺さる帯域だけ少し深くする使い方が基本です。

Timing Curve
帯域ごとの反応速度を決めます。高域は速め、低域は遅めにすると自然になりやすいです。

Guard Curve
帯域ごとの保護量を決めます。残したい音色の帯域は Guard を高めにします。

編集操作
ポイントは追加、削除、複数選択ができます。カーブは自動で滑らかにつながるので、ざっくり作っても形が崩れにくいです。

ReTilt
処理で変わった音色バランスや体感音量を自動で補正します。効かせすぎて明るさや重心が変わるときに役立ちます。まずは控えめに入れ、元の質感が戻るところで止めると使いやすいです。
基本的な設定方法
まず Depth を少し上げ、Guard で痩せすぎを防ぎます。
次に Timing を調整して、痛い帯域は速く、低域は遅くします。
最後に Delta で削りすぎていないか確認し、必要なら ReTilt で質感を戻します。
Soothe2との違い
OD Finesseは、音色の変化を極力起こさずに問題となる共振を抑えられるように、周波数ごとに反応速度や保護量を決められる設計になっています。なので、Soothe2より詳細な設定が可能な分、少し操作が難しいように感じます。まだボーカルにしか試せていませんが、素早く手軽に問題となる共振を抑制するにはSoothe2の方が適しているように感じました。Soothe2は少し引っ込んだ音になりがちですが、それは他のプラグインの設定でカバーできます。
一方で、OD Finesseはアタック感を含めた音色の変化が少ないため、より繊細なコントロールが必要なマスタリングに向いているように感じました。メーカーもマスタリング品質と謳っています。ボーカルにも十分使えるプラグインだと思いますが、少し慣れが必要に感じます。
おすすめの用途
ボーカルの耳痛さを素早く処理したい: Soothe2
2mixやマスターで、音色や位相感を崩さず上品に整えたい: OD Finesse
といったところでしょうか。
また、何か発見があれば追記します。
では、また!












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